重要性、必要性は各々異なる

 しかしながら前項での模範的な回答を皆さんが聞いても、あまりピンとこないかもしれません。

 その理由は、各々の業務がどのような実務の場面で生じ、どのような手続がどのタイミングで必要か、あるいはその業務が各会社、各従業員、各個人ごとに必要性の有無・度合が異なり、それが本当に必要なのかどうか不明確な業務が多いからだと思われます。

 もちろん総体的にはすべて重要かつ必要性の高い業務なのですが、個別的にみてみると、当然ながら会社の規模や業種、ニーズによって、あるいは従業員の年齢や職種、家族構成等によって必要性が変わってきますので、一概にこれが重要だとは言えないわけです。

 また社労士業は他の士業と比較してみても守備範囲が広いため、すべての業務を同じ度合でやっている社労士はほとんどいません。様々な業務を手広くこなしている方もいますが、
大半は自分の得意分野に特化している方がほとんどです。

 ですので、労働問題は得意だけど年金はちょっと・・とか、労働社会保険の手続関係は大体できるけど、助成金の申請や給与計算は苦手、といった社労士が多いのが実情です。

 私自身、就業規則整備を軸とした労務管理相談やそれに付随する手続は比較的得意としていますが、年金相談は正直あまり得意ではありません・・(とはいっても基本的な相談に対応できるよう努力はしています)
ということは、私見ではありますが社労士側からみても、社労士によって自身の定義する社労士業務が異なっていたり、重要度が異なっている可能性があるとも言えるわけです。

         

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