社労士が個別に得意分野としている業務 1

 次に社労士の基本的な業務とは言いがたいけれど、各社労士によって専門的にやっていたり、スポット的にやっている業務をご紹介します。

①助成金の申請
②給与計算事務
 この①②の2つは、先述の2. 「一般的な社労士の説明」の中の「社労士の仕事」でも少しだけご紹介しました。

 ①の助成金の申請は、主に厚生労働省から出される助成金や給付金、奨励金に関して、要件に該当する事業所の受給のためのお手伝いをするものですが、この要件がコロコロ変更されることが多くて、正直決して受給しやすいものとは言えません。

 10年ほど前は助成金バブルと呼ばれる時代があり、社労士によっては相当“稼いだ”人もいたようですが、時代や経済状況によって流行り廃りがある弾力性の高い業務ですね。

 ただ、この助成金申請を専門にやっている社労士も多くいますので、助成金に興味のある事業主の方は、申請のツボを心得ている社労士に相談・依頼されるとよいでしょう。

 ②の給与計算事務は、社労士の専門業務ではありませんが、従業員規模の大きい会社等が自身の人事総務課で対処しきれない煩雑な計算事務を社労士事務所や税理士事務所などにアウトソーシングすることが多々あり、社労士の業務の一つと位置付けられているものです。
 
 助成金と同様業務のメインに据えている社労士も沢山いますが、何せ従業員の大切な給料や社会保険料を期限までに正確に計算したり、勤怠管理などもきちんとチェックしなければならないので、しばりが他の業務よりきつく、あまり積極的にやりたがらない社労士も結構います。

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